白楽駅 (はくらくえき)

横浜駅方面ホームから階段を上った２階改札口を出て右に行くとすぐに東口になる。東口の道路は車が一台通れるほどの狭い道幅だ。西口には、渋谷方面ホームに直接出入りできる１階改札口がある。西口は路地の奥で、基本的に車は入れない。この白楽駅に降りて驚くのは、各駅停車の駅にもかかわらず、多くの商店街が隣接していて、数百件という数え切れないほどの小中規模の商店があり、とても活気に満ちあふれていることだ。商店街の周辺は、ほぼ全域が住宅街となっている。

西口から歩いて30秒ほどの旧綱島街道の右側エリア及び白楽駅周辺は白楽商店街という。白楽商店街を妙蓮寺駅方面に進むと白幡商興会という別の商店街に変わる。横浜市内でも有数の老舗商店街である六角橋商店街は、旧綱島街道を左に進み六角橋交差点までの約500mのメインストリート「六角橋大通り」とそれに平行する裏路地アーケード通り「仲見世通り」、そして多数の路地で構成されている。この六角橋商店街には、昭和初期の建物も数多く残っていて、テレビや雑誌、ＦＭなどの取材やドラマ撮影によく使用される。「仲見世通り」では、今ではあまり見かけられなくなったいろいろな懐かしのお店にも出会える。六角橋大通りの中ほどを右に曲がりピーコックストア方面に向かう通りを六角橋ファミリー通り商店街という。六角橋交差点から東白楽駅方面が西三商興会（西神奈川三丁目商興会）という横浜上麻生道路を中心とする商店街になる。この西三商興会は、市電が通っていた昭和初期の頃からの歴史ある商店街で、全国的に有名なラーメン店「六角家」もここにある。六角橋交差点からまっすぐ行ったエリアは、六角橋協栄会という商店街で、その先に神奈川大学がある。

地元では、この白楽駅周辺を現地の地名である六角橋（ろっかくばし）と呼び、六角橋と言えば白楽駅から東白楽駅のこの辺りをさす。地名の「六角」は、幸運を招くと言われていて、たしかにレトロな町並みを散策すると、とっても癒やされて幸福な気分になる。商店の気さくで人情味あふれる雰囲気が気に入りこの街へ移り住む人も多いという。六角橋はグルメも人気で、商店街のあちこちに横浜の有名ラーメン店が点在し、行列の出来るつけ麺専門店もあった。老舗の洋食店や和食店、定食屋などランチに利用しやすいお店も多く学生や地元の人たちで繁盛している。バーやカフェなどは、ライブを楽しめるお店も多数あった。せんべい、スウィーツ、古書、レコードなどこだわりの各種専門店も多い。また、六角橋エリアは、面白いイベントの多い商店街としても有名で、春から秋の毎月第３土曜日の夜には「ドッキリヤミ市場」を開催したり、定期的にライブやフリーマーケット、バザー、プロレス、大道芸まつり、ハロウィン、クリスマスセール、演奏会、歩行者天国、ワゴンセールなど一年中イベントを開催していている。

レジャースポットとしては、駅から歩いて５分ほどのところにある白幡池公園と隣接する県立篠原園地がある。ここは、住宅街の中にある緑地で、つりや散策を楽しめる。また、桜並木があり、春はお花見の名所となっている。白楽駅に訪れたらぜひ立ち寄りたい場所だ。