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JR東日本、岩泉線(茂市~岩泉)を廃線へ
2012-04-13 | ツイート
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JR東日本は、2010年7月31日に押角~岩手大川間で発生した列車脱線事故により全線で運転を見合わせ、バスによる代行輸送を行っていた岩泉線(いわいずみせん)を「鉄道として復旧することは断念せざるを得ず、当社の責任において、バスにより地域の交通を確保していきたい」として廃線にする方針を明らかにした。
JR岩泉線は、岩手県宮古市にある茂市駅(もいちえき)と下閉伊郡岩泉町にある岩泉駅(いわいずみえき)を結ぶ岩手県の山間部にあるローカル線である。茂市駅でJR山田線から分岐し、終点の岩泉駅では接続鉄道路線がない盲腸線となっている。
岩泉線(JR東日本)49人/日
三江線(JR西日本)83人/日
阿佐海岸鉄 124人/日
大糸線(JR西日本)170人/日
留萌線(JR北海道)188人/日
木次線(JR西日本)267人/日
予土線(JR四国)280人/日
三陸鉄道(南リアス線)292人/日
名松線(JR東海)333人/日
日高線(JR北海道)355人/日
只見線(JR東日本)400人/日
秋田内陸縦貫鉄道 402人/日
山田線(JR東日本)404人/日
事故の概要は、茂市発・岩泉行の683D列車(1両)が線路上に堆積した土砂に乗り上げて脱線し、乗客7名と乗務員2名のうち、乗客3名と乗務員2名が負傷したというもの。
岩泉線全線における安全性の評価及び災害防止対策の検討を行った結果、大規模な岩盤崩壊の恐れのある箇所が23箇所、列車の運行に影響のある大きな落石の恐れのある箇所が88箇所あることが判明し、安全運行に必要な対策費用に少なくとも130億円かかると試算した。
利用客は、JR発足時の1987年度は1日1km あたりの通過人員が180人だったのが年々減少し、2009年度では46人となっており、JR東日本の在来線全67線区で最下位かつ全国でも最下位という状況と併せて考えると復旧することは断念せざるえないという結論に至ったという。ちなみに1位の山手線は1,067,341人である。
全国の平均通過人員のワースト13路線(2008年度)岩泉線(JR東日本)49人/日
三江線(JR西日本)83人/日
阿佐海岸鉄 124人/日
大糸線(JR西日本)170人/日
留萌線(JR北海道)188人/日
木次線(JR西日本)267人/日
予土線(JR四国)280人/日
三陸鉄道(南リアス線)292人/日
名松線(JR東海)333人/日
日高線(JR北海道)355人/日
只見線(JR東日本)400人/日
秋田内陸縦貫鉄道 402人/日
山田線(JR東日本)404人/日
この岩泉線には、全国でも有数のハイレベル秘境駅の一つとされる押角駅(おしかどえき)もあって、ローカル線が好きな鉄道ファンの人気を集めていただけに、できれば復旧して欲しかったという鉄道ファンも多いだろう。

押角駅に入線するキハ110系(Licensed by Yasaraseki)

押角駅に入線するキハ110系(Licensed by Yasaraseki)
当サイトでは、完全に廃線になる前に岩泉線に訪れて、[Special]シリーズ「廃線前/跡の記憶」で特集できればと思います。
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